今回のハワイ行きは、ハワイのローカルトップアマチュアライダーであるランス・ジェントリー(HICのライダーでもある)から吉野にボードを削ってもらいたいと以前オーダーがあり、完成後ハワイに送った後に調子が良いと連絡があり、ぜひハワイに吉野に来てほしいということで吉野はハワイに行くことに。ステイはランス宅ということで良い経験になると私も誘われ同行することになりました。ランスは昨年9月にガンでこの世を去ってしまったジェイソン・ボーグルの同級生でもあり親友でもあるサーファーで、ハワイのロコの中でも名の知れた存在でもあるアマでありながらもハイレベルなサーファーでもあります。
私にとって初めてのハワイでの、そんなハイレベルでもあり、日本語の全く使えない環境の中での私の奮闘記をぜひお読みいただければと思います。今回のこの旅はとても良い経験となったと共に、私のサーフィンライフ及びサーフィンスタイルへの更なる刺激・モチベーションアップに繋がったことは言うまでもありません。

1日目
3月1日成田より日本を脱出!今回持って行ったボードはヨシノシェイプのMANOAの6’2と今回のハワイやインドネシアや千葉での台風スウェルでも使えるといったコンセプトでの6’8のセミガン。
飛行機は格安航空券での選べずに決まったチャイナエアライン。チャイナは前はボードチャージが無料だったのですが、昨年からはしっかり獲るようになり、成田〜ホノルルまでの行きの便では1本目は半額の8.100円、2本目からは丸々1本分の16.200円。
帰りのホノルル〜成田は、1本目42ドル 2本目から84ドルと合計で40.000円近くもかかってしまいました。メチャ高い!
実は上手くごまかせないかと、1本用のハードケースに1枚のエアーキャップで2本のボードを梱包しチャレンジしてみたのですが、しっかりケースを開けられ確認までされ2本分獲られてしまいました。かなり厳しくチェックするので、これからハワイに行くごまかしを企んでいる方は100%不可能と思った方が確実ですね。諦めましょう〜(笑)
さてしっかりチャージ料金を払い日本を離れ、無事ハワイに着陸。何度乗っても飛行機は離陸と着陸の時には特に体に力が入ってしまいますね。一安心しながら入国審査へ・・・ここでも私には問題が勃発!
今ハワイは凄く入国が厳しくなっていて、しっかり飛行機の中で配られたビザに名前や滞在先住所などを記入し、それをもとに色々聞かれる。勿論全てイングリッシュ!しかも指紋までとられることに。今回の滞在はホテルとかではなく、ランスの自宅なので滞在先住所を知らない私は滞在先住所の欄を空白に・・・入国審査が始まり、滞在目的を聞かれて元気良くお決まりの「サイトシーイング」と言った後、滞在先の住所を書いて来いとのこと。「え〜わかんねぇ〜よ!」とひとまず吉野のもとに。空港までランスが迎えに来てくれる約束をしている吉野としては、電話番号を控えてくるかはおろか、住所なんてわからないよ!とのこと。「いやぁ〜弱った」と近くにいたチャイナエアラインの日本人スタッフに助けを求めると、外まで行ってランスを探し住所を確認してくるとのこと。なんとかランスが見つかり住所を確認し、よしOKとまた入国審査のブースへ。全て記入されている入国ビザを確認し、指紋までとられ、さあ無事入国と思いきや・・・私達二人は何故か中から開けられないドアのある部屋に連行!「なんでだぁ〜!」と日本人スタッフに聞いても「私達にも何故かは教えてくれないんですよ〜」と困った顔。結局、住所がわからないとウロチョロしていたのが怪しく思われとのことでしたが、全く英語の出来ない私達には「どうなっちゃうの?」とメチャ不安になったこととなりました。
そんなこんなで無事ハワイに上陸。待っていたランスと合流し、ランス宅へ。ランスは日本語は全くしゃべれないので、車内も全て英語・・・おいおい大丈夫なのかよ。たまに話しかけれれるんだけど、ニヤニヤ笑うしかない。
そしてカイルアにあるランス宅に到着となったわけですが、私はここから全て英語オンリーの生活に3日は苦しむ羽目になったのです・・・(涙)ランスの家は実家で、ママとお姉さん、そしてお姉さんの子供一人という4人家族。家はリフォーム中で、隣の住人のカヨサンというカルフォルニアから移住してきたアメリカ人が工事を。このカヨサンもサーファーであり、体型はまるでトム・キャロルのよう。相当パワフルなサーフィンするんだろうなと思わず思ってしまいました。でもとってもいい人!ランスも自ら手伝い大工仕事。この5人からいきなり英語で機関銃のように話しかけれ、私はもう頭の中が真っ白状態!この時から「何で日本は鎖国なんてしていたんだよ〜!」「何で英語教育が適当なんだよ〜!」と真剣に恨みましたね。今となっては笑えますが、それだけパニック状態でした。ひとまずランスの部屋に通され、「ちょっと仕事しちゃうからリラックスしてて」と聞いたことのある言葉とランスのジェスチャーで理解した私と吉野は荷物を置き広い庭の芝生でくつろぐことに。いや〜さすがにハワイといった強い日差しながらもカラッと乾いた気候にホッとリラックス。ボケ〜と椅子に座りながら乾いた空気と澄んだ青い空を満喫。
それから1時間か2時間してランスの一声「GO SURF!」待ってました!!
波は「BIG? OR SMALL?」の問いかけにランスは「スモール!3〜4フィート!」
じゃあ6’2で大丈夫だなと私は6’2を車に積み海に向かいました。さあハワイでの初サーフィンだ!と期待と不安の複雑に入り混じった変な感じのままにピックアップトラックの狭い後ろの座席でジッとしていると、「ちょっと友達の所に用事があって寄っていくぞ」とランス。友達の家に着くと、車で待っていればいいんだろうと英語恐怖症に少々陥っている私の気持ちに逆らい「カモン、カモン!」
少しでも英語を避けたいと正直願っていた私は、「えぇ〜いいよォ〜」と思う気持ちを抑えながら一緒の家の中に。その家の中は黒をベースに統一されたクールな内装や家具。「ここはVOLCOMオフィスだよ」とランス。おいおいイキナリVOLCOMのオフィス来ちゃったよ!!!!
オフィスの人達はとても気さくで、興味深げで室内をキョロキョロ見まわしていると、「カモン、カモン」と家の中を色々見せてくれました。家の中にジャグジーがあったのには、「さすがVOLCOM!クールだねぇ〜」なんて思いつつ自然に「お〜クール!」なんて英語を思わず発してしまったら、「イヤァ〜!」とにっこり恐面で笑ってくれました。ハイッ
それからまた車に乗り込み海へ。どこの海に行くんだろうとまた後ろの座席で景色を眺めながら固まっていると、「二人パスポート持ってきているかい?」とランス。「イエス」と言うと、「これから行くポイントは特別なんだよ。ベース(軍の基地)内にあるポイントだから、普通の人は入れないんだ。だからノーバディーサーフだぜ!任せておけ!」だって。ランスが言うには、色々なコネがあって子供の時からそこでサーフィン出来ていて、そういったコネとライセンスがない一般の人は入れないところらしい。
そしてピラミッドロックというベース内のポイントへ。
「ここのポイントは空いているし、イージー、スモール!」とランス。
最初見てサイズは3〜4フィート(カタ〜アタマくらい)でブレイクは厚めといったコンデション。
初のハワイのサーフィンでこれなら楽だぜと早速トランクスに着替えサーフィン。
ガっ!!入って見ると何かが違う!日本とは何かが違う!それはドルフィンから感じました。日本の波ではアタマ以上のサイズがあってもウネリの段階でドルフィンをすれば全く戻されることはなくスムーズに波をやりすごせるのですが、ハワイの波でのドルフィンで同じようなウネリの状態の所でドルフィンをすると、パワーがあり、水の量があり波の奥行きが長いので、ウネリの段階と言えどもしっかり沈めないとドワァ〜と持ってかれる。ヤッべェ〜!!
ドルフィンで潜っている時間も長い長いって!中々浮き上がれない!!本当水の量が多く波の奥行きが長い。
アウトに着き、波を待つ。アウトからやはり日本で見るウネリとは違う、水が山のように盛り上がってくるものが向かってくる。ピークを見極めパドリング。ググググゥ〜と大きな山に同化したように板が滑り出すというよりは運ばれているといった感じ。
そのままにスタンディングすると、盛り上がった広大なウネリに運ばれるような感じ。日本の波のように、テイクオフからすぐにショルダーをパンパン走っていけるようなものではなく、波のフェイスの範囲の広さ、水の量、面の硬さ。えぇ〜何処走ったらいいの?って感じです。
長い大きなウネリを運ばれるようにボトム、ボトムと板を走らせる(走らさせられていると言うべきか)と、どんどん板はスピードを増し運ばれて行き、ボトム付近に到達するに従いフェイスといった柔なものではなく、グングンウネリの山が盛り上がってくる。水の量が多いとはこのことかぁ〜と思いながらボトムから硬いフェイスにがっちりレールを食わせるようにトップに向かいトップターンからカットバックを試みると、テールが引っ掛かったままのようにググググゥ〜とやはり板が走ると言うよりは運ばれていくような感じ。常にボードをしっかり踏んでいないと、日本でのサーフィンのように思うようにはいかない。これがハワイの波かぁ〜といきなり思わされましたね。あと入った時は2〜3フィートと優しそうな波だったのだけれども、ひとたびセットが入ると見るも恐ろしい馬鹿でかいウネリの筋が・・・あっというまに5〜6フィート(アタマ半〜ダブルくらい)といったサイズに変貌。日本でダブルといったらそれなりにはドルフィンも効くのですが、ハワイは正直そのラインナップが入り出すと「もう、勘弁して!」というくらいに思ってしまう。目の前でそのオバケセットが間に合わずにブレイクしてしまったものなら、ドルフィンを試みてはみるものの、まずはスープに2〜3回はグルグルに回されてしまう洗礼を受けてしまいます。3フィートくらいでのスープでは、しっかりドルフィンすればクリアも出来るのですが、5フィートともなるともうドルフィンを試みるのも気休めに過ぎず確実に持っていかれちゃいますね。日本でダブルくらいで多少はまりつつも確実にゲット出来てドルフィンにも相当の自信のある私でも、まるで初心者の時を思い出させられるくらいのヤバさ。
だから波待ちもボケェ〜とはしていられませんよ。私の中ではハワイでは1〜3フィート程度の波では6’2でも楽しいかもしれないけど、4フィートをオーバーしてくると長い方が全然楽だなとこの後の様々な波でのサーフィンで感じましたね。
でもランスは5フィート〜6フィートをオーバーした波でも吉野のシェイプのボードで、私達が日本でサーフィンしているアクションを容易にこなしているのには驚かされましたね。私や吉野さんがビビってドロップしないデカイ波でもガンガン行っていましたからね。
この後日、更に驚かされることになるのですが・・・初日の私のサーフィンは中々いつものように思うようにいかずに悩みましたが、ひとまずハワイの波のパワーの凄さ・波のボリュームの大きさを感じながら初日のサーフィンは楽しめました。
初日は移動と気疲れ、初めてのハワイの波への慣れない難しさと、またビールの酔いも重なって早い時間に死んだように爆睡・・・明日の恐怖体験を全く予想もしないままに、、、(笑)
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