| 2日目 次の朝、1日目の疲れから爆睡した私はとてもすっきりと起床。 目が覚めた私を見て早々、いきなりランスのテンションの高い「今日は風も合っているからノースへ行こうぜ!」という一言。 お〜遂にノースかぁ〜と私は飛び起きた。とは言っても昨日の3〜4フィートの波でもあのパワーの波を経験した私としては、正直不安も・・・早速サーフィンの準備に入った私は迷わず6’8のセミガンにフィンをセット、そしてしっかりワキシング。 車にボードとトランクス、タッパを積んでGO SURF!!期待と不安の入り混じる妙な感じと寝起きも重なったボォ〜とした私と吉野とは裏腹に、滅茶苦茶ハイテンションのランス・ジェントリー。「今日はそんなにはデカクないから心配ないよ」とニコニコ。 吉野は念をおしたように「ランス!イージー、イージーポイント!OK!?」 ランス「OK!OK!!」 車はカイルアからフリーウェイを経て、ノースへ。ノースが近づくにつれて周りの景色はローカルに。このノースの雰囲気はまた独特にいい感じ。ビデオのノースショアのシーンで見たままに、とてもローカルで木々に囲まれた赤茶けた道路。ハワイは溶岩の島だから道路が赤くなるんですよね。カイルアからノースに向かっているので、左はダイナミックな山々、右は木々の間から時折見えるエメラルドグリーンの海。 この最高なロケーションが、不安な気持ちを少しの間忘れさせてくれましたね。途中ノースにあるロビン・ジョンストン(シェイパー)の家に立ち寄ることに。吉野が持ってきたお土産の焼酎にロビンは大喜び!初めて訪れたロビンのシェイプルームと家を案内してくれたのですが、2階に通されビックリしたのは、日本人の若い子達が6〜8人合宿していました。いやいやロビンも面倒みのいいナイスガイだね。 ロビンの家を出てまずはロッキーポイントへ。この日のノースは、丁度ウネリが入り始めていて何処も6〜8フィート(ダブル〜ダブルオーバー)といったところ。ロッキーポイントもセットで8フィートといった波は入ってきていて、ランスのトライ?という言葉に吉野と顔を見合わせ「NO!」日本ではBIGウェイブに突っ込んでいる吉野でさえNOなんだから、ノース初心者の私はNO、NO、MORE EASY!! 久々に波を恐怖に感じたほどに、その光景はヤバイものでした。そして次にチェックではなくパイプラインを見学に。 パイプを見るとアウトには20人くらいがライナップ。でも波は静かな感じ。と思いきや、しばらく静かな海を見ていると遥かアウトから徐々に押し寄せる大きな水の山。そしてまさに8フィートはあるデッカ〜イ波が一気にドッカ〜ンとブレイク!!その波を一人のサーファーがドロップしたと思ったら見事にチューブイン!「リアム・マクナマラ!」とランス。うぉ〜違う!違いすぎる!私は全く今までに見たことのないサーフィンにしばし呆然・・・まだ初心者のころ、千葉のマリブのダブルくらいの波をプロサーファーが華麗に乗っているのを見て「いつかはこの波に乗りたい」と思い今では乗っていますが、今回見たこの光景はそんな野望のかけらさえも感じませんでしたよ。デンジャラス!危険過ぎる!呆然と真っ白になった頭の中では、「俺も年ををとったのなぁ〜」なんて超弱きな自分に複雑な気持ちを感じていました。でもここは別物ですよ。むやみに入ったら間違いなく死ぬぞと見ているだけでも思わされました。さすがにランスも「トライ?」とは言いませんでしたね。(笑)
ワイメアを通過しながら見ると、やはりでかい波がブレイク。ビデオで見たことのある塔のある景色。 そしてワイメアの左側にあるポイントのレフトオーバーというポイントへ(またの名をアリゲーターロック) ここは比較的ブレイクがマッシーでランス曰くファン&イージーらしい。 チェックすると3〜4フィートの楽しそうな波。で、でも・・・時折入るセットは5〜6フィートはやはり入ってくる。 少々さっきの光景にやられている私は、ここもきつそうだなぁ〜と思いつつも、あまりわがままも言っていられないのと少々悔しさ・情けなさもあったので、このくらいは入らないとランスの「TRY?」の言葉に「GO!GO!」半分もうどうにでもなれという気持ち。 早速トランクスとタッパに着替えランスにエントリーと上がる場所を確認しながらゲッティングアウト。 カレントに流されながらアウトには楽に出れ、ウェイティング。すぐに3〜4フィートの波が入ってきてテイクオフ。 やっぱ山だよ、ウネリが。6’8のボードがテイクオフから分厚くバカッ広いウネリをまるでベルトコンベアで運ばれて行くかのような感じ。 とにかく馬鹿でかいウネリは、中々ショルダーなるものを生み出さず、永遠にウネリを滑る感じ。だからボトム、ボトムと降りて行かざるえなく、ボトムは何処なのと思うくらい長い長い。やっとボトム付近に到達するころには目の前を山のような分厚いフェイスが見えてくる。 この時の音にまず驚かされる!風とグングン押し出されるようなスピード、波の音?もう無我夢中でボードを抑えながらレールで方向付ける。ボトムに折りきり山のようなフェイスのトップを目指す。もう何をするにもずっとベルトコンベアーでゴゴゴゴォ〜と運ばれているような感触ですよ。でもこの雄大さとスピード、そして面の硬さとボードの食いつきは今まで感じたことがないもので、多少恐怖感は感じながらも気持ち良さと興奮を覚えました。このいきなりの1本目のライディングから、もう一回この感触を感じたいといった気持ちが起きてきて、アウトから押し寄せるウネリにまだ恐怖感はあるものの、チャレンジ精神が少しづつ湧いてきました。 その後何本かの波を乗り、ハワイの波は別格だぁ〜なんて感じながらレフトの波にテイクオフ。 私はレギュラーなのでバックサイドで長いフェイスのボトムを目指す。ボトムに降りきり上体を開き今度はトップを目指す。 この波は4フィート(頭半くらい)と比較的楽に感じられたサイズの波だったので、その大きなマニューバーに気持ち良さも感じながらトップターンでリップ気味に返しとの連続的なアクションをしながら調子こいてインサイドまで。最後のセクションでいきなり馬鹿っぽれ! 一瞬グラブレールでバックサイドチューブ?なんて頭によぎったのですが、かなり乗ってきていることも分かっておりこれで巻かれたらと思ったらプルアウトだべとトップにノーズを振る。こらが日本の波ならプルアウト出来たのであろうが、ここはハワイ。甘かった!! ブレイクする波のリップは、見事にリップに向いたボトムに炸裂。一気に吹っ飛ばされ、私は洗濯機の中に・・・ 2〜3回グルグルに巻かれてヤバイと思い目を開けて水面を探す。千葉なら暗い水の中で明るく日が入る水面は探し易いのですが、一面綺麗なブルー。一瞬綺麗だなぁ〜とも思いながらもそんな場合ではなく、グルグル巻かれながらまずは頭を守らなければと頭を手で抱えながら浮くのを待つ。やっと浮いて水面に出て息を吸った瞬間、次の波が・・・また頭を抱えたままに巻かれ、背中に激痛が。インサイドまで巻かれてリーフに背中がヒット!!やっと水面に出た時は、セットも終わり水面は静かな状態。いやぁ〜恐ぇ〜ヤバイヤバイと気を入れなおしゲッティングアウト。かなりインサイドまで巻かれ体力も消耗したようでパドルが辛い・・・やっとアウトのラインナップにあと少しといったところで!もう嫌だぁ〜と叫んでしまったほどに、馬鹿デカイ筋が。その後また私はセット3連発の餌食になり体を綺麗に洗われてしまったのでした。 その恐怖というものは今まで20年サーフィンして来た中でも初めてのこと。オーストラリアでもダブルオーバーくらいの波は突っ込みましたが、ここまでのパワーの洗礼は受けたことがなく・・・その後力づくで岸を目指したのは言うまでもありません。本当自分が初心者に戻ったようにも思えた出来事でしたね。ハワイの波は、まさに天国と地獄!侮れませんよ!この恐怖がこの後の私のハワイでのサーフィンに確実に影響することになってしまいました。あぁ〜生きて帰れて良かったぁ〜!上がった後はそれだけを感じましたね。 この日、吉野のシェイプの6’8の初卸しとなったのですが、吉野シェイプはハワイでも確実に良さを感じることが出来ました。 あれだけパワーのある波でもしっかりとウネリの段階からスムーズに走り出すテイクオフの早さ、そして全く失速することなくドンドン加速してくれるスピード、硬いフェイスでもとてもタイトで扱い易いコントロール性と安定感。テイクオフにおいてもライディングにおいても、決して恐怖感を感じずにライディングすることが出来ました。波待ちの時、「吉野さん、板調子いいですよ」と言うと、私のライディングを見ていたことから「そうだね、見ていてもいいサーフィン出来ているよな。良く板も走ってるしさ」と。 この経験でつくづく思いましたが、やはりボードの信頼性と性能の高さがあってこそチャージにも繋がるんだなと実感しましたね。 正直訳のわからない格安ボードが売れているのが日本だけということも理解出来た気がします。 それだけサーフボードは命も預けるものだということ。日本の波じゃそこまで命に関わってくる波なんてそうないですからね。 とても恐い経験でしたが、良い経験となりましたよ。そんなこんなで私のノース初体験は終わりました。 ノースは経験がとても必要という意味、よく解りました・・・ 帰路の途中、ランスが友達がビーチでバーベキューやっているから寄って行こうとのこと。 そこに着くとハワイアンローカルオンリーのパーティー。またまた勿論イングリッシュオンリーの世界。 この時点では、まだまだヒアリングもままならない状態の私。でもフレンドリーにご丁寧にガンガン英語オンリーで話しかけてくる方々。 とても有り難いのですが、正直とても辛い!!本当英語って話せたら楽しいのになとつくづく思わされながらもしっかり食うものは食って来ました。ここで知り合ったガリー・ボーイ!吉野さんは以前に来た時から知っていたのですが、私は初顔合わせ。 この人が噂には聞いてはいたのですが、またナイスガイ。「明日俺んちで身内だけでバーべキューパーティーやるから来いよ!シュリンプありビーフあり、グッドだよ!MANY MANY DRINK!!HAPPY HAPPY!」とスマイルオンリーの人。 この人聞くところによると、漁師でもあり大工でもあり船も造ってしまう何でも屋ということらしい。自分で獲った貝も料理しちゃうよという言葉に迷わず約束を・・・本当ハワイの人達って仲間とのコミュニケーションを大切にする人達でとてもフレンドリーなんだなと感じさせてくれた夜でした。この日も自然に9時くらいには眠くなり・・・爆睡!! |
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