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サーフボードカスタムオーダー専門ファクトリー直販・通販店

ファームディストリビューション

〒299-4303 千葉県長生郡一宮町東浪見6835-36

TEL 0475-42-6248

ひび割れ程度の基本編 サンディング仕上げ

●削り方

ラミネートして完全に硬化したらサンディングをします。

サンディングした粉は細かいガラス繊維の細かい粉なので、マスクなどをして作業されることをおすすめします。

まずはマスキングとの境目(斜線の部分)を#60番〜#80番の荒めなペーパーで削ります。

削り方として、画像のようにペーパーをマスキングで囲んだ内側(クロスと樹脂を盛った側)に当てて、マスキングの境目を削り込みようにサンディングします。

ぐるっとまずはマスキングの境目の四方を削って行きます。(下の図の黒い線がペーパーを当てるイメージです)

まずは上の画像のように四方のマスキングを剥がせるようにするイメージで、はじめのうちは指先に力を入れて押し付けるように強く削っていきます。

マスキングの傷のつき具合と剥がれ具合を確認しながら、指先の力の強弱の入れ具合で削る具合を調整しながら削っていくのがコツです。

#60番などの荒めなペーパーは、少しの力でも比較的削れるので、少し削るといった調整の場合は撫でるように削ると良いでしょう。

とにかく四方をマスキングを剥がしてしまう感覚に、グルッと削り落としていきます。

四方を削りマスキングテープを全て撤去した状態です。傷の周辺はまだもっこりと樹脂とクロスが残っている状態です。

上の図のように剥がしたマスキングとの境目に残った四方を、境目の線を消すようにペーパーを粗目なものから細かいものへと削り具合に合わせながら削っていきます。

はじめは#60番など荒目なペーパーで指先に軽く力を入れたり撫でたりする感じに削り具合を調整しながら、まずは上の画像のように四方の段差を消しゴムで線を消すかのように削っていきます。

力強く削る過ぎると余計な部分も大きく削りすぎてしまうので、削る力の入れ具合に気をつけるのがコツです。

ペーパーは樹脂とクロスを盛った側から削るようにして、出来るだけ削る必要のない樹脂を盛っていない部分(黄色の部分)は傷つけないように注意しましょう。

慣れるまではこの段差との境目に四方ぐるっとマスキングテープを貼っておくのもおすすめです。

●削る際の注意!

ペーパーは樹脂を盛っている方から当てて線を消していくように、そして削る必要にないエリアは力を入れないように調整しながら削るのがコツ

境目の上や盛っている外側からペーパーを当てると余計な部分を削ってしまうのでダメ!

#60番などのペーパーで境目を撫でるように線を消すように削っているうちに、境目の線が薄くなってきたらペーパーを#120番など少々細かめな荒めのペーパーに変えて、やはり力の入れ具合を削り具合に合わせて調整しながら、更に境目の線を消すように削っていきます。

四方ぐるっと境目の段差の線がなくなった状態です。

この時点ではまだ図のように傷周辺のクロスが入った樹脂が盛り上がった状態です。

#100〜#120番くらいの少し荒目なペーパーで、盛り上がっている部分を指の腹を使うように平らにしていく感じに削っていきます。

盛っている頂点辺りを削る時は強めに、平らになっていくほど撫でるように少しづつ削っていくのがコツです。

盛り上がりがなくなってくるほどに#240番と細かいペーパーに変えて削り具合を調整しながら平らにしていきましょう。

境目も盛り上がりもなくなった状態です。しかしまだクロス目が目立っています。

更に#240番→#320番と細かいペーパーに変えていき、クロス目を消していくように仕上げていきます。

下地がしっかり出来ていれば、ひび割れはしっかり覆われているので、#240番や#320番はさほどサンディング効果はさほど強くないので、綺麗に平らに仕上げやすくなります。この作業のためにも下地処理が大切になるところでもあります。

仕上げていきながら指の腹で撫でると、盛り上がった所を感じる時があるので、その部分を#120番などで消すように削り、更に#240番から#320番と仕上げていくのが、平らに目立たず綺麗に仕上げるコツです。

真っ平らに仕上がったら完成です!お疲れ様でした!!

多少クロス目が出て仕上がる場合もありますが、このクロス目はサーフィンしている間に目だたなくなってきます。

それがどうしても気になると言う人は、更にこの上に新たに樹脂を作り薄く塗り、#240番〜#320番辺りで仕上げていきましょう。

このとき塗りすぎると仕上げがまた大変になるので、表面に樹脂をのせるというよりは、塗るといった感じ程度が良いでしょう。この時は刷毛などで均等に塗るのも良いかと思います。

またポリッシュ仕上げやバフ仕上げのボードではビシャビシャに濡れらした#1000番などの水研ぎペーパーで光らせるように仕上げます。更に光らせたいといった場合は、コンパウンドなどで磨くと良いでしょう。

以上リペア基礎編について頑張って少しでも分かりやすくと説明してきましたが、おわかりになりましたか?リペアは練習あるのみ!慣れることです。

慣れないうちは、まめにペーパーを替え、マスキングテープを貼り替え、、削り具合をしっかり見ながら少しづつ削っていくことが大切かと思います。

慣れてくるとどのくらい力を入れるとどのくらい削れるものなのかといったことも分かってきますので、指先の力の強弱でのけ釣り具合の調整を体に覚えさせるように練習されることをおすすめします。

古いボードなどで練習して慣れていくことも、リペアが上手くなる秘訣と言えるかもしれませんね。

大事なサーフボードを傷つけてしまった時は悲しいものです。でも自分で綺麗に直せたら更に愛着の湧くものです。頑張って憶えましょう!!